福岡|天神|晴れ
Takaya:amachi.が考える現在、そして未来へ向けた日常着としてのワードローブ"Collection 000"。
各シーズンのコンセプトを超えて生産を続けることが出来たピースを、本来の意味で"定番"に据えた"Collection 000"は、2023年において特別な存在となっています。
だからこそ、このプロセスからも伝わるamachi.の"真っ当さ"に心を奪われる方が後を絶ちません。
何故それほどまでに特別な存在なのか?
真っ当さとは"自然である様"とも言えると思います。
水は高いところから低いところへ流れる。
当たり前のことですが、こうしたことが自分の生活(日々の選択の積み重なり)と一体となっている人は少ないです。
現代に生きていると忘れてしまいやすい当たり前のこと(自然の摂理→物事の順序)。
そんななか、北カリフォルニアの山岳地帯エルクバレーで生まれ、電気も水道もない大自然のなか、全てを手作りする環境で幼少期を過ごしたアーティスト 吉本天地氏。
昨年の来店イベント時には、"親からまず教わったのは水脈の見つけ方だった"と伺いました。
そんなエピソードからも伝わる様に、現代では特異となっている氏の経験は、生活を営むための選択の積み重なりで形作られています。
それでは日本でそんな姿に近かったのはいつでしょう。
昭和までは、家畜と暮らしている農家は一般的なものでした。
私の実家にも、私が生まれる頃までは牛舎があったと聞いています。
インフラが整備され、米や野菜を育てる生活に直結していた仕事(営み)が、工場などでお金を稼ぐ仕事(労働)へと変わる頃から忘れ始めることとなってしまうのがこの肌感覚です。
現在、天地氏がその身を置いているのは長野県。
アパレルブランドが数多く拠点を構える東京ではありません。
それは自らが身を置く環境、日々過ごすこととなる膨大な時間が、どれほどまでに自らにとって重大な事であるかを知っているからです。
その選択の積み重なり。
その選択の一つ一つが地続きで自然。
それは生活のどこを切り取ってもamachi.であると言えると言うことです。
本質的な物作りが求められる時代だと言いますが、こうした体験をさせてくれる"物"、そしてこれを生み出せる"人"にはなかなか出会うことが出来ません。
amachi.というブランドに触れる者が感動する理由の一つは、こうしたテクノロジーの進化によって人々が忘れてしまった"自然である様"を思い起こさせてくれるからです。
それでは話しは戻って"Collection 000"。
例えば、数多のブランドがブランド設立と同時に"定番"の販売を始めます。
しかしながら3年と同じものを作り続けることが出来ないのは、真っ当なプロセスと反対の順序で物事を進めているからです。
自然であるのは"定番"と呼ぶべき物にふさわしい"型"が完成し、その"型"のためにブランドを設立して販売を始めること。
そのため専門性が高いブランドが確立されていきます。
amachi.がブランドの"定番"に据えた"Collection 000"。
その成り立ちは、ブランドの設立から10シーズン。
5年間に渡って、各シーズンのコンセプトを超えて生産を続けることが出来たピースが"型"となってはじめて"定番"という形となったもの。
始めに「本来の意味で"定番"に据えた」とお伝えしたのはこうした成り立ちの過程を含めて意味する"定番"だからです。
そして、SS2022に始まった"Collection 000"も今シーズンで三度目の生産となりました。
言うまでもなく、時間の経過で消耗されない素晴らしい"定番"がそこには並んでいます。
「Meeting Jacket - FO」
COLOR:Off White
SIZE:4/S・5/M
MATERIAL:Cotton 100%
PRICE:52,800 JPY
「Double Layer Work Jacket」
COLOR:Off White
SIZE:5/M
MATERIAL:Cotton 100%
PRICE:86,900 JPY
「Double Knee Cargo Pants - Light Weight」
COLOR:Off White
SIZE:4/S・5/M・6/L
MATERIAL:Cotton 100%
PRICE:46,200 JPY
Photography by Yuto Kida
amachi
Collection 000 - 3rd Edition
本コレクションでは、シーズンごとにamachi.のフィロソフィーと共鳴する
人物や家族、コミュニティが生活する土地を訪れ、
彼らの生活の中から"自然と人間の関係性"を紐解く
ドキュメントビジュアルを記録しています。
3rd Edition ではコレクションでもコラボレーションを重ねている
陶芸家 Elise Gettliffe と彼女の家族が拠点を置く
フランス、アルトキルシュを訪ねました。