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  • 執筆者の写真DOUBLE OO '96

amachi. Collection 014 / SS2024 "Fabric Forming Coat"












amachi.

Collection 014/SS2024


Phenology




ツバメの飛来、桜の開花、河の凍結など


すべての生態学的現象は季節の移ろいとともに始まり、終わる


動物、植物、自然現象、それぞれががもつ周期性


常に変化しながら、様々な組み合わせとして現れる “風景”


そのリズムや移り変わりそのものをテーマにしたコレクションを創ってみたい


そう考えていた頃、“季節学” と呼ばれる学問が存在することを知った



膨大なフィールドワークをもとに


動植物と自然環境の相互関係や連鎖を観測し研究する分野である


対象は自然界に留まらず、人々が夏服・冬服を纏う初日/末日を観測するなど


人間社会への観察をも含んだ


まさに “万物が気候に応じて変化するありさま” をとらえる学問であった


一年を二つのシーズンに分け、およそ半年間のワードローブを


一つのコレクションとして発表する周期の中で


私たちなりに、季節と向き合い、思考する


これまで当然のように繰り返してきたことに改めて向き合う “季節学”


冬枯れから春へ向かう時期、ツバメや花々が見せるある瞬間の色の組み合わせのような


心に残る情景に感性をゆだねて表現したシーズンとなった



























福岡|天神|曇り












生地の枚数をパーツ毎に変えることで、衣服の立体感を生み出す"Fabric Forming Series"。


フードが2層構造、肩〜後ろ身頃〜袖下にかけての有機的なパーツが3層構造となっており

軽量感のある素材では本来作り得ない立体的な衣服のフォルムが表現されている。


フードやポケットに配された紐は和紙100%の糸を捻り染めし、紐に編み上げたもの。


フロントファスナーは42Talon Zip、ボタンは茶蝶貝を使用。


素材は細番手のコットンを極限まで高密度に織り上げたタイプライター生地。


ドライタッチで紙のような質感、軽量でありながら風を通さない程の密度感、

着用時の身体の動きで発生する生地の音など、シンプルながら非常に特殊な織物。






Fabric Forming Coat


Off WhiteDeep Gray

5/M・6/L

100% Cotton










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