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EVENT | Stone Workshop -番外編-

執筆者の写真: DOUBLE OO '96DOUBLE OO '96

























福岡|天神|曇り


Takaya:実際にアーティスト 吉本天地氏と対面すると多くの学びがありますが装いもその一つ。


2024年5月19日。


同じ時間、同じ空間に身を置く。


氏が生活の中でどんなものを選び組み合わせているのか。


三部では氏と全く同じ組み合わせの方もいらっしゃり"全部同じだ"と笑顔に包まる一幕もありました。


Stone Workshopで得る体験をお伝えすることは叶いませんが、そのほんの一部として当日の氏の組み合わせを記録しておきます。



Fabric Forming Coat

+

Swallow's Nest Knit - Clay

+

Double Knee Cargo Pants



昼は陽の光が温かく、夜は肌寒さが心地良い一日でした。



気候とともに移ろう衣服。


今日はその言葉が意味することを体現する物として、氏が羽織として袖を通していた"Fabric Forming Coat"の凄さを改めてご紹介したいと思います。



amachi.の基盤となっているCollection 000。


所謂定番。


その象徴"Meeting Jacket"と"Fabric Forming Coat"に共通するのが、日常生活はもちろん旅行や出張などの移動時にも重宝すること。


"Meeting Jacket"はバッグの機能も兼ねる収納力が魅力なのに対し、"Fabric Forming Coat"は天候に対する対応力が魅力。


一年の過ごし方を考えると、山でソフトシェルが重宝されるように、分厚すぎず、インナーにもアウターにも姿を変え、気候の変化に対応することができる汎用性の高いものがあると良いですよね。


そんな四季への対応力を持った"何か"。


それが"Fabric Forming Coat"です。



シャツ地の様に軽量で丸めるとコンパクトになるため、バッグに突っ込んでおいて必要とあらば取り出して風を凌ぐことが可能。


そんな薄手の素材でありながらもアウターとして成立する立体的なフォルムを構築している点も素晴らしい。


今日の様に肌寒さを感じる朝と夜。


そしてこれから始まる梅雨。そして秋雨においては風を凌ぐアウターとして。


冬には防風性を高めるインナーとして(Meeting Jacketとの組み合わせはもちろんこれまでにリリースされてきたジャケットやコートとの相性も素晴らしい)。


そんなレイヤリングに優れた形状も相まって、現在amachi.の定番としてラインナップされているCollection 000にはない新たな立ち位置でありながら、さらにその可能性を広げます。


天然素材で構築した未だかつてないソフトシェル"Fabric Forming Coat"


大作です。











Fabric Forming Coat



生地の枚数をパーツ毎に変えることで、衣服の立体感を生み出す"Fabric Forming Series"。


フードが2層構造、肩〜後ろ身頃〜袖下にかけての有機的なパーツが3層構造となっており

軽量感のある素材では本来作り得ない立体的な衣服のフォルムが表現されている。


フードやポケットに配された紐は和紙100%の糸を捻り染めし、紐に編み上げたもの。


フロントファスナーは42Talon Zip、ボタンは茶蝶貝を使用。


素材は細番手のコットンを極限まで高密度に織り上げたタイプライター生地。


ドライタッチで紙のような質感、軽量でありながら風を通さない程の密度感、

着用時の身体の動きで発生する生地の音など、シンプルながら非常に特殊な織物。






Deep Gray

5/M・6/L

100% Cotton















Photography by Yuriko Takagi








amachi.

Collection 014/SS2024


Phenology ”




ツバメの飛来、桜の開花、河の凍結など


すべての生態学的現象は季節の移ろいとともに始まり、終わる


動物、植物、自然現象、それぞれががもつ周期性


常に変化しながら、様々な組み合わせとして現れる “風景”


そのリズムや移り変わりそのものをテーマにしたコレクションを創ってみたい


そう考えていた頃、“季節学” と呼ばれる学問が存在することを知った



膨大なフィールドワークをもとに


動植物と自然環境の相互関係や連鎖を観測し研究する分野である


対象は自然界に留まらず、人々が夏服・冬服を纏う初日/末日を観測するなど


人間社会への観察をも含んだ


まさに “万物が気候に応じて変化するありさま” をとらえる学問であった


一年を二つのシーズンに分け、およそ半年間のワードローブを


一つのコレクションとして発表する周期の中で


私たちなりに、季節と向き合い、思考する


これまで当然のように繰り返してきたことに改めて向き合う “季節学”


冬枯れから春へ向かう時期、ツバメや花々が見せるある瞬間の色の組み合わせのような


心に残る情景に感性をゆだねて表現したシーズンとなった











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