amachi. Collection 017 / AW2025 "Covered Coat - 017 [ Petrified wood button ]"
- DOUBLE OO '96

- 9月28日
- 読了時間: 3分
更新日:10月8日
amachi.
Collection 017 / AW2025
“ Space for Bodies ”

ミシュレによれば、鳥は道具をもたない労働者である。
それは「りすの手もビーバーの歯も」もたない。
「実際、道具といったら、それは鳥自身の肉体、その胸である。
鳥はその胸で材料をおしつけ、しめつけ、
そしてついにはこれを完全に柔軟にし、まぜあわせ、どんな用途にも適応させる」。
そしてミシュレは、肉体が肉体のためにつくった家を暗示するが、
これは物質的に作用する内密のうちに、貝殻のように、内部から形をなしてゆく。
巣の内部が巣の形をきめる。
「巣を球形にする道具は鳥のからだにほかならない。
たえずぐるぐるまわり、壁を四方八方におしつけ、そして初めてこの球形を完成する」。
生きた轆轤の役の雌が家をえぐる。
雄が外からさまざまな材料や硬い茎をはこんでくる。
雌はせっせとからだをおしつけて、この材料をフェルトにかえる。
そしてミシュレはつづける。
「家は鳥そのものであり、その形であり、そのもっとも直接の努力であり、
さらにはその苦しみである。
胸をたえずおしつけるほかに結果はえられない。
この曲線をつくりあげ、保持するために、
胸や心臓を何千回となくおしつけられなかった草の茎は一つもない。
その胸はきっと息づかいも苦しく、動悸していたことだろう」。

福岡|天神|曇り
Takaya:Collection 017 / AW2025 “ Space for Bodies ”のハイライトとなるCovered Vest・Covered Jacket・Covered Coat - 017・Covered Baggy - 017の4つのピースで構成されたCovered Series。
鳥が自らの身体をもって空間(巣)を生み出すように、人の身体を覆い包み込むコートをあらためてamachi.の礎となっている“ Space for Bodies ”として捉え直したCovered Coat - 017 [ Petrified wood button ]。
Collection 015 / AW2024 “ Decomposition ”で生産されたCovered Coatに基づき、首元まで身体を包み込む襟が加えられた美しい意匠が特徴です。
人の動作に合わせて変容する空間(衣服)。
本作では歩行性を考慮し釦を一つにまとめ、高めの位置に設定。
動的な空間でありながら静的な彫刻作品に見る美しさを放っている理由は、身頃と袖の境目が弧を描く線が重なることで溶け合い、全体が"一つ"の面で構成されているから。
身体性が形をなす鳥の空間(巣)と同様に生み出されたamachi.による空間(衣服) Covered Coat - 017 [ Petrified wood button ]。
繰り返し生産を続け、amachi.のシグネイチャーとなったドルマンスリーブによる空間が進むその先を、ぜひこの機会に体感してください。



Covered Coat - 017 [ Petrified wood button ]
Mix Gray・Off White
3/XS・4/S・5/M
BODY 100% Wool
OTHER PART 91% Wool 9% Linen
LINING 57% Cotton 43% Cupra
通信販売によるご購入をご希望のお客様は
お手数をおかけいたしますがMAIL ORDERよりお問い合わせください。



