amachi. Collection 018 / SS2026 | 本編 其の壱
- DOUBLE OO '96

- 4月3日
- 読了時間: 3分
更新日:4月23日


amachi.
Collection 018 / SS2026
“ Medium of flow ”
気化流行、生生して息まず
戴震
まことに歌うということは別の息吹だ
何ものも求めない息吹
神のなかを吹きゆくこと一陣の風
リルケ





福岡|天神|曇り
Takaya:今コレクションには導入編でご紹介した「Fabric Forming Field Coat」と同様に、コレクションピースの系譜も存在します。
Collection 010 / SS2022 「Suimyaku Shirt」
↓
Collection 016 / SS2025 「Phenomena Embroidery Shirt」
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Collection 018 / SS2026 「Medium of flow - Shirt」
amachi.の9年間の歩みを辿ると分かるように、対象となるものが"物質"から"機序"、そして"哲学"へと変遷してきました。
ミクロからマクロ、そしてその先へ。
今シーズンが第二章の始まりの基点となっているのは、対象となるものを模した衣服にとどまることなく、衣服自身が機序=「精神、身体、土地を繋げる媒介としての仕組み」となることを改めて志していることにあります。
それを象徴するのがシーズンテーマをその名に冠したコレクションピース「Medium of flow - Shirt」。
歴代のシャツに限らずジャケットやコートなど、amachi.のアイコニックなシルエットを形成しているドルマンスリーブを意匠の礎としつつ、全体を、精神、身体、土地が繋がることで巡りゆく気の流れと同調、作用し合うようプリーツで構成。
一つ一つのプリーツからプリーツへと気が受け渡され、滞りなく全体を巡りゆく美しさには、ただただ心を奪われるばかりです。
同時に肌へ作用する生地へも目を向けてみると、プリーツで表現した意匠でありながら化学繊維|Polyester 100%ではなく、天然繊維|Linen 70% Silk 30%が使用されていることが分かります。
ファッションブランドにおいてはプリーツ=化学繊維というのが通例となっているなかで、その手法を辿ることなく自らが掲げたコンセプトを叶えるための選択。
amachi.の衣服には化学繊維の使用法に一線があり、ニットを生産する際に強度を高めるため糸の芯として使用するなど、適材適所、必要なものにとどめています。販売価格を下げるための手段として使用しないと決めているのです。
自ずと導き出されたのが天然繊維|Linen 70% Silk 30%。
肌が喜び精神が潤います。
以前に、HOUYHNHNMのロングインタビューのなかでamachi.の衣服に込められた願いが語られていた事がありました。
「着るひと本人が意識するかは別ですが、普段活動する場所から影響を受けるのと同じで、服にも無意識に影響を受けていると思います。入り口はこのかたちが好きとか、お洒落したいでもいい。影響を受けることで意識は変わり、それが社会の変化にも繋がって行くと思います。それがよい影響であるべきで、そういう服をつくりたい」
WEBマガジン HOUYHNHNM
amachi.の衣服に袖を通した時に確かに感じるあの高揚感。
触れたもの皆に与えるそんな直感的な作用は、これまでのamachi.からも感じていた事だと思います。
そんな願いがシーズンテーマの礎となり、全てが連鎖して結実した「Medium of flow - Shirt」。
「衣服が空間として媒介となり、着用者に作用する仕組み」そのものとなっているのではないでしょうか。
こうしたナラティブから、本作なしには今シーズンのamachi.を語ることはできません。
Medium of flow - Shirt
Deep Green Gray
5/M
70% Linen 30% Silk
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